World Confederation for Physical Therapy CONGRESS 2019 Geneva
世界理学療法連盟学術集会 in ジュネーヴ
学会発表のためスイスのジュネーヴに行ってきました.
理学療法士として海外に出たのはこれで二回目。
以前は筋膜の治療家としてイタリアへ
今回は筋膜の研究家としてスイスへ行ってきました。
スイスは数多くの湖、村、アルプスの高峰を擁する、山岳地帯に覆われた中央ヨーロッパの国です。その都市には中世の歴史地区が残っており、首都ベルンのツィットグロッゲ(時計塔)やルツェルンの木造の礼拝堂橋などの建造物が多く見られます。また、スキーリゾートやハイキング コースでも知られています。銀行と金融はスイスの基幹産業であり、スイスの時計とチョコレートも世界的に有名です。(Wikipedia)
大変自然の多い国で,北海道の富良野といった感じの雰囲気でしょうか?そして,気候も北海道と変わらずといった気候でした.
WCPTでは,先進国も発展途上国も各々の理学療法士としての働き方や,そして今後の理学療法士の未来がギュッとまとまった学会です.日本からも大勢の理学療法士の方々が参加していました。
学会会場ではなぜか,IFOMT(世界理学療法士学会)の企業ブースで半日働くことになり,英会話をふんだんに使う不思議な体験もしました。笑
そんなこともあって,いろんな国の人達ともお知り合いになれました.
そんなこんなで,WCPT2019年総括
【一つの地域、一つの国だけにいるとものの見方がついつい狭くなっていることを忘れてしまう。】
・自分は最新のことをやっている!
・最前線でやってる!
・新しいことを始めた!
と思っていても、他の国や地域にとっては時代遅れだったり、最新なこと、全く誰もやっていない事はその国や地域の人たちがやる必要がないからやっていない場合だってある。(もっとやらなければならないことが他にあるから。)
一つの地域、一つの国だけにいるとついつい,ものの見方が狭くなっていることを忘れてしまう。
日本の理学療法士の歴史を辿ってもそう。
海外のものを見よう見まねでやってみたのが始まり。だからこそ、今になって間違えに気が付いたり、修正をしなければならないこともあった。日本は英語難民だからしょうがない面もある。
大事なのは伝言ゲームの参加者になってはダメという事。伝言ゲームはご存知の通り,伝言しているだけなのに,内容がずれて伝わってしまう。長い文章になればなるほどそう。だからこそ,難しい理論になればなるほど,ずれが生じてしまう。
どんな知識や理論でも,日本人同士でまた聞きをするのではなく,実際に”本物を”自分の目で見て,耳で聞いて,触れて体感したものを信じるべきだということ。だからこそ,人に言われるだけではなく,自分で確認すべきだという事が重要だと思う。
世の中は札幌,北海道そして日本というそれぞれのレベルで狭い固定概念が溢れている。理学療法士の世界に限らず,色んな場面でもそうだと思う。そしてそこに住む若い住人はそれを気づいていない。
前までは,自分が変えてやろう!と思っていた。
でもなんか,違う。
自分が変わってなかったことを知った。
そして,自分が変わろう!さらに変わろう、変わり者になろう!っと 、なんか強く思った6日間でした。
総額40万くらいはかかったけど,それだけ払う価値があったと確信しています。
せっかく大学院に入学して研究したんだし,卒業旅行程度に国際学会に行こうと思ったと言うような,大した考えもなく決めた国際学会の参加でしたが.ほんとにやってよかったと思う。
この環境を1度体験するだけで,少なからず理学療法士としての世界の見え方が変わるんじゃないか?って僕は確信している。日本の良さと悪さ,そして,自分が今後何をするべきかなども多く感じることができた.
だから,他の人にも早めに参加することをおすすめする
多くの人と出会えたし、多くの人と繋がれたし、なによりも自分の思考が広がったから。